JR西日本の特急サンダーバードの車内で女性に乱暴したなどとして、
強姦などの罪に問われた被告に対する判決公判が17日、大津地裁で開かれた。
裁判長は「卑劣極まりない犯行で、性犯罪への常習性もうかがわれる」として、
懲役18年(求刑・懲役25年)を言い渡した。

判決によると、被告は平成18年8月、JR北陸線の特急サンダーバードの車内で、20代の女性の隣に座り「大声を出すな。殺すぞ」と脅して胸などを触った後、男子トイレなどに連れ込み乱暴。さらに同年12月21日夜、JR湖西線の電車内や大津市内の駅のトイレなどでそれぞれ別の20代の女性に乱暴した。

JR西は事件を機に、従来は犯罪の通報に使われることが少なかった車内の非常通報装置の横に、「SOS」と書かれた赤いシールを張って注意喚起。また一部の特急列車には女性専用席を設けた。
1月17日 産経新聞